はじめに
毎年秋(9月)の恒例になっているAppleのイベント。iPhone 13に搭載されたA15の情報も。iPad mini も A15 なんですね。
A15 とは?
記録のために、下記のスライドを引用します。
また、A14のスライドも引用します。
CPU/GPU/NPUのコア数は、A14 => A15 では変更なしです。
ただし、System Cache が x2 とあります。
A14のSystem Cacheは、Wikipedia によると、16MB。x2ということは、32MB
2種類のCPUコアの L2 Cache が 8MB と 4MB で、System Cache が 16MB でとってもアンバランスと思っていましたが、x2の32MBとなると、結構いい感じです。
トランジスタ数が 11.8 B => 15 B になったもの、一部はこのSystem Cacheにもよるのかな?
自分でも言っていた
Apple、A13/A14の比較。
— Vengineer@ (@Vengineer) 2020年12月21日
SemiAnalysisは、System Cacheが16MBあるという主張。
SemiAnalysisはNPUと言っている部分は、テカナリエの清水さんはISP(センターハブ)と言っている。
bigのL2:8MB+LITTELのL2:4MBに対して、System Cacheが16MBでは小さいねhttps://t.co/0pzB4XZStlhttps://t.co/wLKcuLm1yP
A13もL2(8MB + 4MB) で System Cache は16MBっぽいので、今回のA15では大きく変えてきた感じですかね。となると、
[
On that SoC, you have for an ST task for example: 128KB of L1D, followed by 8MB of shared L2 (between only two cores), and then a 16MB system level cache (shared with the GPU and other blocks) before actually hitting DRAM.
— Longhorn (@never_released) 2020年8月10日
That's much more than a typical desktop platform.
Intel CPU との比較
Intel Gen11 (Tiger-Lake)の Core i7 の一番いいやつ(i7-11850HE)の LLC は24MBです。
Tiger-Lakeなので、チップセットも付いていて、お値段は400ドル。
となると、Apple A15 のお値段もそんな感じなのでしょうか?
iPhone 13の一番お安いのが 699ドルなので、そこまではしないとは思いますが。
おわりに
性能については、ベンチマークデータが出てくるまでわかりませんが、とりあえず、System Cacheが増えたことで性能が上がっているんでしょうね?
そうそう、A15も説明している人、A14の説明している人と同じだよね。
あ、iPad も A11 になって、お値段も4万円切っていますね。あたしの iPad は、iPad 2012 なので、そろそろ限界です。。。いや、もうとっくに限界です。
P.S Apple M1って、System Cacheの情報がないんですよね。。。どうなっているのだろうか? M1のL2は、12MB + 4MB なので、16MBのSystem Cacheが意味ないので、32MBとか積んでいるのかしら?
P.S (2021.09.26) 下記のツイートから、A15の big coreは、12MBということです。System Cache が 16MB だと、L2の 12MB + 4 = 16MB ではバランス悪すぎるので、32MBにしたんでしょうかね。
The L2 cache size of the big/P CPU cluster (Avalanche) of Apple A15 is increased to 12 MiB (was 8 MiB on A14)https://t.co/t1I8OQYyIV
— freedom Koan-Sin Tan (@koansin) 2021年9月23日