はじめに
Intel FPGAではシミュレーションには、旧Mentor Graphics(現ジーメンスEDA)のModelSimでしたが、Questaになったようです。
ModelSimの時は32ビット版だったので、Windows 10のWSLでは動きませんでした。
ここには、
とあるので、Windows 10のWSLで動くかもしれない!
またシミュレーション速度ですが、
のように速くなります。おまけに
ということで、SystemCが追加されました。
21.3
Intel 開発ツール、21.3 で確認してみました。
Windows版では、
- Questa - Intel FPGA Edition (includes Starter Edition) (Install Size: 2.15 GB)、Download Size: 440.0 MB
- Questa - Intel FPGA Edition (includes Starter Edition) Part 2 (Install Size: 13.43 GB)、Download Size: 10.9 GB
の2つのファイルに分割されていて、2つのファイルをダウンロードしないとインストールできないです。Part 2が10.9GBもあるのでダウンロードに2時間以上かかりました。
インストール & ライセンスの設定
ダウンロードしたファイルをクリックして、インストールしました。
Intel FPGAのサイトでライセンスを獲得し、ライセンスファイル(license.dat)としてストアします。
環境変数の設定
環境変数 MGLS_LICENSE_FILE にライセンスファイル(license.dat) の場所を設定します。
動作確認
例題の examples/systemverilog/classes/associative_array に移動し、
vsim -c -do run.do
でシミュレーションができました。バージョンは、2021.2 でした。
Questa Intel Starter FPGA Edition-64 Version 2021.2 win64 Apr 14 2021
WSL2 での動作確認
WSL2 では、vsim ではなく、vsim.exe で実行できることを確認しました。
SystemVerilogの検証機能
ModelSimでは、SystemVerilogの多くの機能は利用できました。
Questa Intel FPGA Editionでも残念ながら、svverificationというライセンスが必要な検証機能は使えないようです。
- constrained random
- assertion
DPI
WSL2からもdpiの例題が全部動きました。
おわりに
- Free with purchase of Quartus Prime (Starting Oct 15th, 2021) -- Customers who have purchased Intel Quartus Prime Pro or Standard Editions in 2021 are eligible for 6-month free license.
とあるので、もしかしたら、有償のQuartus Primeを買うと、半年間、Questa Intel FPGA Edition が使えるようです。