はじめに
「Zynq MPSoCで、コンピュータを学ぼう」のその5です。
- その1 : Xilinx社のZynqUltrascale+ MPSoC について
- その2 : Zynq Ultrascale+ MPSoC がどのように立ち上がっていくのか
- その3 : Linux の dts を見て、どのようなハードウェアを使っているのか?
- その4 : Linux の デバイスドライバについて
- その5 : Programmable Logic
- その6 : QEMU (Zynq Ultrascale+ MPSoC の実物が無くても、Linuxが立ち上がる)
QEMU とは?
QEMUとは、オープンソースのプロセッサエミュレータです。本物のコンピュータが無くても、Windowsマシン、Linuxマシン、MacOSの上で、Zynq Ultrascale+ MPSoC が動くということです。
このQEMUでサポートしている、Zynq Ultrascale+ MPSoC 搭載ボードとしては、zcu102 です。
zcu102 は、下記のように Ultra96/Kria KV260 よりも立派な Zynq Ultrascale+ MPSoC が搭載されています。コンピュータ部のSoCのところは同じですが、Programming Logicのサイズが全然違います。
- Ultra96 : XCZU3EG
- Kria KV260 : XCK26
- zcu102 : XCZU9EG
Ultra96やKria KV260とは違いますが、zcu102 でも特に問題ありません。
QEMU と SystemC + Verilog HDL (Verilator)
このブログでは、Xilinx の QEMU と SystemC + Verilog HDL (Verilator) で Programmable Logic に実装した Verilog HDLの動作確認がデバイスドライバを含めて確認することができます。
おわりに
6回に分けて、「Zynq MPSoCで、コンピュータを学ぼう 」について、説明してきました。
次回は、まとめ回です。コンピュータを学ぶことで得られる、
お金の余裕から心の余裕、そして。。。。 について書きますので、是非、お楽しみに。