Vengineerの戯言

人生は短いけど、長いです。人生を楽しみましょう!

書籍 : 世界インフレの謎

はじめに

Kindle本のポイントバック30%でぽちりました。

世界インフレの謎

紙の本が990円、Kindle本825円、ポイントバックで247円。紙の本に対して、実質40%オフでした。

パンデミックでのインフレ

欧米のインフレ、めっちゃ高いです。トルコなんか、80%を超えたりしています

日本でも輸入に頼っているエネルギー価格が上がっていて、加えて、円安でプラスで上がっています。

我が家の電気代も25%程度、プロパンガス代も20%程度上がっています。

この本によると、米国のインフレの原因は労働力の供給側が減ったため、人件費が上がり、商品の価格が上がり物価が上がったと。。。とは言え、現在は金利が上がり、住宅ローンの金利も上がり、持ち家から賃貸に移行したため家賃も上がっちゃて、それを払うために労働時間を増やしているという感じだと思います。

日本の物価も上がった

日本の物価が上がっている主な点は、エネルギー価格と輸入品価格の上昇のためです。エネルギー価格が上がればそれに連動して電気代やガス代は上がるのは当たり前です。そして、今まで食料品の価格が上がっていなかったのは、内容量を減らして価格を上げていなかっただけで、実質は上がっていたわけです。その例としては、カントリーマームがいい例です。Google君に聞けば、昔のカントリーマームの大きさと今の大きさの違いにビックリすると思います。

日本では10月に食料品の値上げラッシュがありました。何故?どこも10月に値上げしたのかと妄想すると、みんなが上げている時じゃないと目立っちゃうからです。。。 今まで上げたくても上げられなかったのを今がチャンスという訳で上げてきたんだと思います。

日本の賃金

日本の賃金はここ20年上がっていません。名目賃金の表です。独立行政法人 労働政策研究・研修機構ここ (2022年10月18日更新)からの引用です。

1998年頃からフラットになっています。

あたしの年収は下記のようになっています(1989 - 2017)。最初のフラットの部分が 1998 - 2002 です。その後、職位が上がり、ちょこっと上がって、2003 - 2017 でちょっと上がったりしましたがほぼフラットです。上がって下がったのは賞与の制度が変わり、10%程度減ったためです。

あたしは残業をほとんどしないので年収の変動は賞与の業績給(会社全体 + 個人)です。

役職が同じだと、上の名目賃金とあたしの年収は同じ感じです。。。

一方、最低賃金は着実に上がっています。独立行政法人 労働政策研究・研修機構ここ(2021年11月1日更新)によると、2002年の 663 円から 930 円と 273円、約30%も上がっています(あたしがバイトした時は、東京で600円+20円だったきがします)。20年で30%上がっています。もうそろそろ、正社員の時給換算と最低賃金は同じぐらいになっている職もあると思います。とは言え、正社員だと社会保険税(健康保険税 + 厚生年金税 + 雇用保険税) で+数%の会社負担があるので、最低賃金よりは10%以上多く雇用主は負担していることになりますので、手取りを考えると正社員の方がちょびっと多いと思います。

「世界のインフレの謎」では、賃金が上がらないのは、モノの価格(商品の価格)が上げられないから、モノの価格が上がらないので物価が上がらない、という負のサイクルになっているからということです。

つまり、賃金が上がらない限り、物価は上がらなかったのが、今回、エネルギー価格と輸入品価格の価格が大幅に上がり、各企業内部での対応ができなくなったので、価格に転嫁してきたわけです。

となると、賃金が上がるのか?

いや、それはなさそうです。何故なら? 「書籍 : ほんとうの定年後「小さな仕事」が日本社会を救う」の小さな仕事をする人が今後も増えてくるからです。今まで労働市場に居なかった領域の人達がこの小さな仕事に入るためそれなりの労働力の供給ができるからです。

で、いつまで続くのか?

それは、わかりません。。。

また、賃金が上がるのはモノの価値が上がらないと無理なので、今までと同じものを作っていても絶対の賃金は上がりません。

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ではどうすればいいのか?

  • 同じところで、モノの価値を上げて、儲かるようになって、賃上げされるまで頑張る
  • 儲かっている会社に転職して、年収をあげる
  • 独立して、自分で価値のあるものを売って、今まで以上の年収を得る

の3択だと思います。

おわりに

日本でもとうとうインフレの波が来ました。1970年代、日本でもインフレが凄かったです。オイル・ショックというものがあり、トイレットペーパーの買いだめとかしているニュースがテレビで流れていたのを思い出します。しかしながら、日本の1970年代は高度成長期だったので、給与も増えたんですよ。。。そして、1980年代のバブルに突入し、昭和64年・平成元年からデフレになっていったのです。。ちなみに、平成3年の時の郵便局の定額貯金の金利は6%を超えていました。定額貯金はMax10年なのでその間、ずーと金利が6%です。ビックリですよね。

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