はじめに
アマゾンのほしいものリストに入れていた「日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 」をポチリ、読みました。
著者の桂幹さん
著者の桂幹 さんは TDK、イメーションで働いていた普通のサラリーマン(一時期、関連会社(TDKの米子会社)の副社長になったことがあるようです)で、父親がシャープの元副社長という方です。
なので、電機産業に直接関係はしていないものの、TDKにてテープ(カセットテープやビデオテープ)、その後、色々な記録メディア(CD-Rなど)の販売に関わってきたことからこの本を書いたようです。
年齢はあたしのちょっと上の1962年生まれ、TDKに入ったのは1986年これからバブルが始まるぐらいの時期です。
著者は研究者やエンジニアではありませんが、子会社の副社長や常務取締役までの職位になっているので、経営にそれなりに関わってきて、本を書いたんだと思います。。。(そう言えば、元上司も本を出版しましたが、ISBNが無いため書店には並ばなかった気がします)。
五つの大罪
副題にもなっています、五つの大罪とは?
- 誤認の罪
- 慢心の罪
- 困窮の罪
- 半端の罪
- 欠落の罪
5つの大罪に分けて、章分けをしていて、第六章は提言になっています。。。
内容は、読んでのお楽しみに。。。
おわりに
第一章の誤認の罪に出てきた「画期的な簡易化」。これ、正にその通りだと思いました。日本の技術はあったらいいね、あった方が便利でしょ!というものが多いけど、これ無くなるともうダメ!みたいなものがほとんどなかったと思います。
戦後復興からの昭和の古き良き時代から、平成の平和というかじわりじわりと衰退してきた30年。そして、令和の時代になり、また、世界的に混沌としてきて、日本でエンジニアをやっていくにはどうしたらいいのか?を考える材料となるのでは?と思った一冊です。。。