@Vengineerの戯言 : Twitter SystemVerilogの世界へようこそ、すべては、SystemC v0.9公開から始まった
はじめに
Arm が ARMv9-A を発表しました。Armv9-A の特徴は、
- SVE2
です。
Arm A710, A510 は、ARMv9-A なので SVE2 をサポートしているようです。 Cortex-X2 も ARMv9-A のようですが、Armのサイトには Cortex-X1 の情報しかないんですよね。なんででしょうか? あ、わかりました。日本語のサイトでは、Cortex-X1 ですが、英語のサイトでは、Cortex-X2 になっていました。
Cortex-X2
Cortex-X2 は、ARMv8-A の Cortex-X1 に対して。
- 整数演算性能が、16% up
- 機械学習性能が、2x
になるようです。と言っても、Cortex-X シリーズは特別なチューニングをしたコアなので特別ですね。
Cortex-A710/A510
1つのクラスタの中には、最大8個なんですが、1つのcomplexには2個までおけるということです。となると、4個のcomplexで8個のコアが最大構成になります。 A55ではクラスタの中のコア数は同じ8個なんですが、complex という概念は無さそうです。一方、A75/76/77/78はクラスタには最大4個で、同じように complex という概念は無さそうです。
おわりに
ARMv8-A から ARMv9-A になって、SVE2 が追加されて、機械学習性能が向上しました。 また、ARMv8-A では bigコアのクラスタ、LITTLEコアのクラスタはそれぞれ最大4コアまででしたが、ARMv8-Aでは bigコアのクラスタ、LITTLEコアのクラスタはそれぞれ最大8コアまで搭載でき、2つのコアを complex としても使えるようです。ただし、complex というものがどういうものかまでは、調べてもわかりませんでした。
Armは、big.LITTLE 、DynamIQ という2つの技術をうまく使って、スマホ用のCPUの性能と消費電力のバランスをとっています。 ARMv9-Aのコアでは、complex という概念はこの中でどのような役目をするのでしょうか?