はじめに
IntelがArmと組んだようです。
Intel’s collaboration with Arm will expand the market opportunity for IFS and opens up new options and approaches for any fabless company that wants to access best-in-class CPU IP and the power of an open system foundry with leading-edge process technology. https://t.co/i5BBU00Nrw
— Pat Gelsinger (@PGelsinger) 2023年4月12日
IFS ???
Intel Foundry Service は、結構前から行われていますが、全くもって売り上げが上がっていません。下記は、IntelのIR の資料から IFS の部分の売上と利益の推移です。2022年の売上が$895M、損失は$320Mです。つまり、赤字です。2021年は売上$786M、損失は$23Mでした。売上が$109M増えましたが、損失はなんと$297Mで、売り上げの増加分以上に損失しています。
- Q4'22 : $319M / -$31M
- Q3'22 : $171M / -$103M
- Q2'22 : $122M / -$155M
Q1'22 : $283M / -$31M
Q4'21 : $245M / $3M
- Q3'21 : $174M / -$44M
- Q2'21 : $264M / $52M
- Q1'21 : $103M / -$34M
Intelが2015年にAlteraを買収したのは、Fabの効率化(Alteraのデバイスを製造する)という感じでした。IntelがAlteraを買収する前の2014年のAlteraの売上は、19.3億ドル($1930M)です。IFSの2022年の$895Mの倍以上です。。。
Alteraを買収して、FabにFPGAのdie製造を入れても結局は赤字なんですね。
Arm とコラボでどうなる?
ArmのCPUコアを搭載する半導体では、最先端プロセスでは、TSMCとSamsungであったのを、Intelも仲間に入れてよ。。。という感じですかね。
とは言え、スマホ用のSoCにIFSを利用することはないと思います。何故なら、消費電力。。。Intelは低消費電力といっても所詮はPC用のCPUですから。。
ということで、サーバー用のArm CPUコアを搭載するケースでの利用になるんじゃなのでは、と思っています。。。。
が、CPUコアだけなく、DRAMやI/O(PCIe/CXL) も必要になるので、それをIFSで利用できるようにならないといけないので、それをどうするかですかね。Synopsys/Cadence/RambusなどのIPベンダーがIFSでのテストをする必要があるので直ぐにはできそうもなさそうな気がします。
ただし、Intelが自社で使っているDRAMやI/OのIPがそのまま使えれば、もしかしたら、もっと早く利用できるかもしれません。。。
おわりに
Intel、RISC-Vをやるよー、と言っていましたが、今度は Arm です。。。
あれ、Intelって、x86 でしたよね。。。。Fabを持っているから、そんなことになっちゃうんでしょうね。。。。