Vengineerの妄想(準備期間)

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Tenstorrent Grayskull Dev Kit のお値段は、$599/$799

はじめに

このブログでも何度も取り上げている Tenstorrent。その Tenstorrent が開発した Grayskull Chip を搭載した PCIe Board の販売が開始されました。

Grayskull dev board

ここに PCIe AI Dev Card として掲載があります。お値段が付いているのは、

  • Grayskull e75
  • Grayskull e150

の2つです。

下記の画像は将来的には無くなるので、説明のために引用しています。

e75 と e150 の違いは、

  • e75
    • Tensix Cores (96)
    • AI Clock : 1GHz
    • SRAM : 96MB
    • LPDDR4 8GB @ 102.4GB/s
    • Total Board Power : 75W
  • e150
    • Tensix Cores (120)
    • AI Clock : 1.2GHz
    • SRAM : 120MB
    • LPDDR4 8GB @ 118.4GB/s
    • Total Board Power : 200W

コア数は2増し、電力は倍増。お値段は、33%増し。

ホストマシン

これを使うためのホストマシンのスペックは、

  • x86_64
  • PCIe 4.0 x16, dual width
  • Memory : 64GB
  • Storage : 100GB (2TB以上を推奨)
  • Power Connectors : PCIe 6+2-pin (e150のみ) and PCIe 6-pin
  • Ubuntu 20.04 (かなり古い)

ソフトウェア

ソフトウェアの一部は、github にて公開されています。

tt-firmware-gs にあるファームウェアを解凍したら、

  • E300
  • E300_105
  • E300_X2
  • E75

用のfirmwareが出現しました。E150がなくて、E300になっていますね。

tt-metal

tt-metal が TT-Metalium になって、オープンソースとして公開されています。

github.com

umd は、user mode driver なのでしょうか

github.com

おわりに

かなり前に、SDKオープンソースにするようなことがサイトに書いてありましたが、やっと、Dev kit で確かめられるようになりました。

が、$599 だと、NVIDIA RTX 4060 (50,000-60,000円)よりお高いです。4070 が買えるお値段です。

おまけに、Grayskull は推論用ですし、メモリも8GBです。4060は8GBですが、4070は12GBです。

データフロープロセッサーやTileベースのシステムの勉強や研究をしたいのなら、いいのでは?と思います。

参考記事(追記、2024.02.04)

morethanmoore.substack.com

関連ブログ

vengineer.hatenablog.com