Vengineerの戯言

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とうとう来たよ。RasPiに対抗できそうなRISC-Vボード。。。BeagleV

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SystemVerilogの世界へようこそすべては、SystemC v0.9公開から始まった 

はじめに

このブログで RISV-V を取り上げたのは 2014年8月20日のこちら
vengineer.hatenablog.com

この時のブログでは、「ARMがCPUの世界の主流になろうとしている」と書いている。
ARMはこの後、SoftBankに買収され、それをNVIDIAに転売した。

6年半の歳月が流れ、やっと、RasPiに対抗できそうなRISC-Vボードが「BeagleV」が出ます。

Beagle Boardは、ガジェット用ボードとして、一時期ブームになりましたが、
その後、RasPiに持っていかれてしまいました。

BeagleV

BeagleV は、StarFiveのSoC(StarFive JH7100)を搭載したボード。
公式サイトは、
https://beaglev.seeed.cc/

下記の写真は、組み込みURLで取り込んでいます。
https://beaglev.seeed.cc/img/s2-tips.png

見た目には、普通のボードです。

StaFiveは中国のFablessの会社のようです。サイトを覗いてみたら、SiFiveのCPUコアを中心等したSoC開発サポートって感じです。
そのStarFiveが開発したSoC(StarFive JH7100)の情報のこのサイトにはありませんでした。

SoC

  • StarFive JH7100
  • VVideo Decoder/encoder(H264/H265), 1 channel 4K@60FPS or 8 channel 1080p@30FPS
  • JPEG Encoder/Decoder

メモリとストレージ

  • LPDDR4 4GB x 2 (最大 : 8GB)

外部インターフェース

  • Ethernet (1GB)
  • USB Type A ( x2 + x2 )
  • Audio
  • HDMI 1.4
  • CSI ( x2 : COMS Sensor)
  • DSI (LCD Display)
  • SDXC
  • WiFi + BT 4.2
  • 40 pin header

対応OS

価格

  • 4GB : 119ドル
  • 8GB : 149ドル

リリース時期

  • 2021 April : Pilot Run For Community

SiFive RISC-V U74 Core

SiFive の U74 のサイトは、こちら。マニュアルは、こちら

下図は組み込みURLで引用しています。

https://images.prismic.io/sifive/90c0918c94b53223531e71636be40ad04908e374_u74.png?auto=compress,format

L1Cache は、I/D共に32KB。MMUも付いています。L2 Cacheは内部のBus Matrix経由でのアクセスになっています。
Dual Coreなので、どうやって、L2 Cache に接続しているのでしょうかね。

関連情報
日本語の解説:たった1万円台のRISC-V CPU搭載&Linuxの動作に対応したお手頃コンピューターボード「BeagleV」
gigazine.net

おわりに

StarFIveのSoC。

  • 8 channel 1080p@30FPS のビデオ回路
  • 2 x MIPI-CSI
  • 1 x MIPI-DSP
  • 1 x HDMI (1080p@30FPS)

ということで2カメラでの入力でき、TensilicaのDSPでが処理して、Neural Network Engine & NVLDA で認識する感じですかね。
CPUコアが2コアですが、メモリも4GB/8GB 搭載しているので、それなりに楽しめそう。

それから、RISC-V + Linux の勉強用ボードとしていいかもしれませんね。