Vengineerの妄想(準備期間)

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TSMCのN3とN3E

はじめに

下記の記事によると、TSMC N3って、Apple専用で、N3Eが一般的に使われると。。。そうなんだ。

wccftech.com

TSMC N3 と N3E

TSMC N3 と N3E については、下記の記事にまとまっています。

semiwiki.com

N3 => N3E になって、FinFlexなるもので、

  • FinFlex 2-1 fin
  • FinFlex 2-2 fin
  • FinFlex 2-3 fin

の3つのタイプのトランジスタを実現して、用途で使い分けると。。。

下図を説明のために引用します。

N5は 2-2 fin ということなので、Finflex 2-2 fin と比較すると、Areaが 0.72、Speedが +23%、Energy が -22%。

一方、2-1 fin だと、Areaが 0.64、Speedが +11%、Energyが -30%。面積が小さくなるので消費電力も減りますが、スピードはそれほど上がらない。 2-3 fin だと、Areaが 0.85が、Speedが +32%、Energyが -12%。2-2 finより面積がちょっと大きくなるが、Speedはちょっと上がり、消費電力が増える。

semiwiki.com

の中に、N5 => N3 の図があります。説明のために引用します。

N5 => N3 では、Logic density が 1.7 (0.588)、Speedが +11%、Powerが -27% ということです。

あれ、

N5 2-2 fin => N3E 2-1 fin だと、Areaが 0.64、Speedが +11%、Energyが -30% ですよね。。。

となると、N3E では 小さくするというより、速くする方のオプションを増やしたということですね。。

おわりに

TSMCの N3 => N3E になって改善したのは、面積ではなく、速度だったんだ。。。気が付いてよかった。

TSMC N3 FINFLEX を見直したら、

Powering the next generation of hybrid CPUs and chips, TSMC FINFLEX™ offers unprecedented flexibility with 3-2 fin blocks ideal for ultra high-performance CPU cores, a 2-2 fin configuration for efficient performance applications, and a 2-1 fin option for the ultra-power efficient, ultra-dense GPU cores and AI engines.

とあって、

  • 3-2 fin は、ultra high-performance CPU cores
  • 2-2 fin は、efficient performance applications
  • 2-1 fin は、the ultra-power efficient, ultra-dense GPU cores and AI engines

を想定しているっぽいです。

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