はじめに
昨日、Xの投稿に、TURINGのYamaguchiさんが下記のような投稿がありました。説明のために引用します。
最強クラスのFPGAボードが納品されました。生成AIの高速推論に向けた研究開発に活用していきます pic.twitter.com/R8SdMOTzqc
— Yu Yamaguchi | Turing Inc. (@ymg_aq) 2024年4月2日
振り返り
TURINGがLLM ASICを開発するということは、昨年末にCEOの山本さんがXに投稿して、その後、Xのスペースでお話されていました。その時のブログが下記のものです。
この時のLLM ASIC開発のスケジュールは、下記の通りになっていました。
- 現在はシミュレータにて機能検証
- 2024年の終わりには、FPGA検証。ただし、性能は 1/100 - 1/1000
- 2025年 : Test chip (シャトルを利用前提)
- 2026年から 実製品 (SoC, アクセラレータ, Chipletの選択があるが、SoCは考えていない)
- 2028年 : 動いている
- 2030年 : 量産
今年(2024年)の終わりには、FPGA検証が終わっていることに。
Turing Semiconductor/AI Day 2024
2024/3/13(水)に開催された Turing Semiconductor/AI Day 2024 の 「生成AIをエッジで実現するアクセラレータ開発」のセッションが下記のYoutubeです。説明のために引用します
この中で下記のスライドがありました。説明のために引用します
- FPGA開発
- テストチップ開発
- 量産チップ開発
- 完全自動運転車に搭載
上記のスペースでのお話と同じステップです。
下記は既にトライしている「生成AI on FPGA」のスライドです(説明のために引用します)。
ということで、今回のFPGAボードが納品されたことになります。
半導体開発のロードマップ(説明のために引用します)。ここにもFPGA評価ボードが載っていますね。
投稿が無くなるともったいないので、画像も引用します。左側のボードには電源が入っていますね。
よーむ見ると、右上に、AMD VERSAL という文字があります。右下にはZYNQが載っているので、たぶん、Xilinx(AMD)のボードだと思うのですがね。。。
どうやら、Versal プレミアムシリーズ VPK 180評価キットのようです。
下記は上記のサイトにある画像です。説明のために引用します。
ビンゴ。お値段 $17,995 なので、ざっくり 300万円ぐらいですね。H100よりお安いですね。
搭載FPGAは、VP1802 です。この上に、VP1902 がありますが、評価ボードは無いので、一番大きなFPGAになりそうです。
- VPK180 Evaluation Board User Guide (UG1582) の Block Diagram に以下の図がありました。説明のために引用します。
3個の Logic die + 1個の base die の構成なのね。
開発には64GBメモリが必要っぽいです。
おわりに
超デカいFPGAですが、4bit LLM ならうまく実装できるのでしょうか?
ということで、FPGA職人の登場です。。。結果が楽しみです。