はじめに
NVIDIAのGRACEについては、このブログでも何度も取り上げました。
今回は、NVIDIA GRACEのメモリである LPDDR5X の性能を振り返ります
NVIDIA GRACE のメモリは、LPDDR5X
LPDDR5XのスペックをSamsungのサイトで見てみます。
- 容量 : 16GB/32GB/64GB/96GB/128GB
- ビット幅 : x32/x64
- 動作周波数 : 7500Mbps/8533Mbps
GRACE のメモリ容量は、512GB、最大転送帯域は 546GB/s です。
LPDDR5X x 64 @8533Mbps を採用すると、
- 64 x 8.533 / 8 = 68.264 GB/s
- 546 / 68.264 == 8
となり、8 個の x64@8533Mbps です。x32構成だと、16個になります。
下記は、NVIDIA Grace CPU Superchip アーキテクチャの徹底解説からのGrace Superchipの写真です。説明のために引用します。
1チップにLPDDR5Xのチップが8個付いています(裏に8個載っているかどうかまでは確認できていません。裏に8個載っていれば、32GB x (8+8) になりそうです)
下図も説明のために引用します。この図では、メモリコントローラは全部で16個載っています。x32 x 16 メモリコントローラを想定するとよさそうです。
DDR4 => DDR5 になり、64bit から 32bit x 2 になり、ECC メモリを追加したのですが、LPDDR5ではどうなんでしょうかね。
Wikipediaによると、LPDDR5/LPDDR5Xは x32 のようです。
2021年11月9日、サムスン電子は業界初のLPDDR5X DRAMを開発したと発表した[4]。サムスンの実装には、14nmプロセスノードで16ギガビット(2GB)ダイが製造され、1つのパッケージに最大32ダイ(64GB)のモジュールが可能である[4]。同社によれば、新しいモジュールはLPDDR5よりも20%省電力となった。
とあるので、64GB の x64 bit 品を8個使えば、x32 の 16個のメモリコントローラで構成できそうですね。
おわりに
LPDDR5Xの64GBメモリ(x64) って、結構凄いですね。Samsungのサイトでは、128GB というのもありますね。となると、GRACE は最大 1GB も対応可能なのだろうか?
- DDR5-4400だと、35.2GB/s x 8 = 281.6 GB/s
- DDR5-4800だと、38.4GB/s x 8 = 307.2 GB/s
- DDR5-6400だと、51.2GB/s x 8 = 409.6 GB/s