Vengineerの妄想(準備期間)

人生は短いけど、長いです。人生を楽しみましょう!

NASCUG Regional Meetingのプレゼンテーション資料(その2)

Verification Engineerの戯言

SystemC Modeling and Legacy IPでは、SystemCとRTLとのCo-SImulationに対する問題を解決するためのソリューションを提案しています。
Carbonは、RTL(VHDL/Verilog HDL)コードをSystemCの世界に取り込むことができるソリューションを提供しているので当たり前といえば、そうですが、、、
2007年6月にTensionがARCに買収されたので、このようなソリューションを提供しているのは、Carbonしかないありません。
既に、ARM、CoWareなどの主要ESLツールベンダとも提携し、RTLコードを各社のツールに取り込めるようになっているようです。
シミュレータベンダが提供するSystemC-RTLのSingle Kernelシミュレーションより、SystemCでのシミュレーションの方が高速になると思うので、このソリューションはそれなりに価値があると思います。
それにARM、CoWareなどのツールにも取り込めることでその価値を上げていると思います。

また、RTLをCに変換することでアクセラレータとしても使うことができるというのもいいと思います。
なにしろ、今使っているシミュレータが利用できるのですから。
5年前であれば、IntelのCPUは毎年それなりにクロックアップしていたので、性能はCPUのクロックを上げるで逃げられたのですが、2004年頃からCPUのクロックを上げるということから複数のCPU(マルチコア)を入れる方向になってしまい、シミュレーション時間の短縮が難しくなりました。
この点からCarbonのアプローチはそれなりの価値があるわけですね!