Vengineerの妄想(準備期間)

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SynopsysのSystemC HLSは、どうなる?

Verification Engineerの戯言

SynopsysがVaST SystemsとCoWareを買収し、SystemC領域を強化しています。
Virtual Platform関連を獲得したことにより、SoCにおけるソフトウェアの早期開発ができる環境をユーザに届けることができるようになります。

Virtual Platform関連で利用するモデルは、TLM。
このモデルを使うことで高速なシミュレーションができるわけです。
TLMモデルはあくまでも高速シミュレーションができるだけ、このままではSoCにはなりません。

そこで、TLMからRTLへの橋渡しをするツール、そう、HLSが必要になります。

でも、SynopsysのHLSは、SystemC/C/C++対応のものではなく、M言語対応のSynphony HLSです。
Synphonyそのものは、MATLABユーザにとっては有効かもしれませんが、
TLMを使うユーザには利用できないわけです。

そうなると、次は、この分野のEDAベンダを獲得することになります。
さて、どうなるのでしょうか? ゆっくりとしているわけにはいきませんので、近いうちに、そうなるのでしょう!

私は、今年のDAC前までには、なんらかの動きがあると思います。

そして、今年の後半は、買収したツールの統合に力をいれ、来年、勝負です。

SynopsysがBIG 3で優位にあるこの時期に、より優位にするためには、成長が見込める部分に積極的に投資するのは当たり前であり、そうしないと、将来的に生き残ってはいけない可能性があるからです。

IntelがWindRiverを買収し、そのWindRiverがVirtutechを買収したように。。。

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