はじめに
2021年4月の時点でのCloud用学習チップベンチャーの資金調達は、下記の通り。
2021.5に、Tenstorrentも増資したので、現在は、下記のような感じ。Groqを入れているのは学習チップを開発しているとあたしは予測しているため。
会社名 資金調達調達 SambaNova $1132M(2021.04) Graphcore $710M (2020.12) Cerebras $450M (2020.11) Groq $367M (2021.04) Tenstorrent $234M (2021.05) Intel Habana $2B (Intel買収2019.12)
7nm を超えると、Logic/SRAM の density はそれほど増えない
下記のツイートにて。GraphcoreのSimon -san のプレゼン資料を見るとわかりますが、7nm (2018)ぐらいまではプロセスが進むと、Logic/SRAM の density は、それなりに増えてきたが、2021年の5nm では SRAM はかなり寝てきて、2024年の 3nm では 5nm からほとんど増えていない。Logicも寝てきました。
この tweet 中のスライドからhttps://t.co/KhJKalJ7K4
— Vengineer@ (@Vengineer) 2022年9月13日
GraphcoreのSimon -san のプレゼン
16 nm => 7nm では、Logic/SRAM共に、density は順調に増えたが、7nm => 3nm では Logicはどうにかだけど、SRAMは、ほとんど増えていない。。。 pic.twitter.com/6uHOsVQKki
各ベンダーのチップは?
下記のように、Tenstorrent 以外は、7nm までになっています。16nm => 7nm にて、倍入ったのでプロセス移行がうまくいきましたが、7nm => 3nm では倍は無理そう。。。そうなると、どうすればいいのか?って感じですかね。
会社名 チップ名 (プロセス) SambaNova SN10 (7nm) + DDR4、SN30(7nm)+ DDRX Graphcore MK1 (16nm)、MK2 (7nm) + IPU Gateway SoC、BoW IPU (MK2ベース) Cerebras CS-1 (16nm)、CS-2 (7nm) Groq GroqChip1 (GF 14nm)、GroqChip2 Tenstorrent Wormhole (GF 12nm) + GDDR6、Blackhole (6nm、DDR5 x 8、400GbE)、Grendel (4nm、DDRx x12) Intel Habana Gaudi (16nm) => Gaudi2 (7mn)
Tenstorrent は、倍々ゲームではなく、1.x 倍作戦なので、プロセスが進めばそれなりに入ることになっています。
Wormhole (GF 12nm) : 12 x10 (120) => Black Hole (TSMC 6nm) : 13 x 14 (184) => Grendel (TSMC 4nm) : 20 x 16 (320)
おわりに
TSMC 3nm は、希望のプロセスという感じじゃなさそうです。そうなると、各ベンダーどんな作戦を取るんでしょうかね?
ちなみに、日本の 「京」=> 「富岳」=> 「FugakuNext」は、
なので、半導体プロセスとしては、4世代、になっています。