はじめに
XのTLに流れてきた、OpenAIがチップを作るの?というもの
下記の投稿を説明のために引用します。
Rumor: @OpenAI is exploring making its own #AI chips and has gone as far as evaluating a potential acquisition targethttps://t.co/9hTJ7mObAZ#HPC #AI pic.twitter.com/KRfjwrcKTA
— HPC Guru (@HPC_Guru) 2023年10月7日
この投稿の返信では、コストについて書いてあります。こちらも説明のために引用します。
2/ @TDaytonPM has some interesting analysis on the possibility of @OpenAI doing a custom #AI chip
— HPC Guru (@HPC_Guru) 2023年10月7日
o $1B: Cost of 20EF FP16 using #H100 GPUs
o $2.5B: Rent same capacity in #cloud for 3 years
o Can @OpenAI build custom chips & cut its IT spend?https://t.co/QhSQFPhFbK#HPC pic.twitter.com/dRshQUaZEZ
The Nextplatform の記事から?
上記の返信の投稿によると、
$1B: Cost of 20EF FP16 using #H100 GPUs
$2.5B: Rent same capacity in #cloud for 3 years
とあり、
H100で 20EF FP16を実現するためのコストが、$1B になる。
同じものをクラウドで借りると、3年間で $2.5B
H100を購入しても毎年使うと経費(電気代とか壊れたときのサポートや保守)がかかるので、$1B だけということはないですよね。
Intel Habanaの買収
Intel が Habana Lab を買収したのが、2020年で買収額は $2B
2022年にGaudi2(TSMC 7nm)をリリース、2023年にGaudi3(TSMC 5nm)を発表。。。
2020年に買収して、2022年に7nm、2024に5nm のチップをリリース。これから、チップをリリースするには 2年ぐらいは最低必要ということになります。
$2B は当時としてかなりお高いと思いましたが、生成AIバブルを考えると、買ってよかったのでは?という状況になっているのでは?と思っています。何故なら? IntelのGPUが売れていないので。。。
Microsoft の売上と利益を見てみる
OpenAIのスポンサーであるMicrosoft の売上と利益をここからの引用しました。
2023年6月での年間の利益が $88B です。
利益が $88B あるマイクロソフトにとって、年間 $1B 経費は特に問題なさそうです。
おわりに
OpenAIがこれからチップを開発して、使えるようになるのは早くても2025年後半。。。その頃にはNVIDIAがB100を出しているはず。OpenAIがB100よりスゴイイイ感じのコスパがいいチップを開発できるのであればいいのですが、まず、そんな美味しい話は無いと思います。
ということで、OpenAIがチップ開発をしてもまー、メリットはかなり少ないと思います。
それよりも、買収しちゃった方が早いです。といっても、下記の5社の出資額が既に $300Mを超えているので、$1B で買収できるというのは難しそうですね。。$2B なら買収できそうですが、うまくいく保証はありません。
- SambaNova $1132M (2021.04)
- Graphcore $710M (2020.12)
- Cerebras $450M (2020.11)
- Groq $367M (2021.04)
- Tenstorrent $334M (2023.08)
あたし的には、今からチップを作っても、お得なことはあまりなさそうです。。。
追記)、2023.10.12
MicrosoftのAthenaチップのことを言っているのかな?
関連ブログ