はじめに
1536個の64bit custom RISC-V CPU coresを搭載したSoCを InspireSemi (Inspire Semiconductor) が tapeout したという情報がXに流れてきました。
InspireSemi のプレス
InspireSemi のプレスは、下記。
- Thunderbird I Accelerated Computing chip
- TSMC が fab
- 1536 64bit Custom RISC-V cores
下図は、InspireSemiのsolutionの頁にありました。説明のために引用します。
GPUには向いていないアプリケーション用途と位置づけしているみたいですね。まー、CPUですからね。。。
- Raw performance: 24 TFLOPS (FP64)
- Energy efficiency: 50 GFLOPS/Watt (FP64)
- Utilization: network reduces latency 20x
- Deterministic + Predictable Performance
- Value: exceptional Performance/$
NVIDIA A100 の FP64の性能は、
- FP64 : 9.7 TFLOPS
- FP64 Tensor Core : 19.5 TFLOPS
NVIDIA H100 PCIe の FP64の性能は、
- FP64 : 26 TFLOPS
- FP64 Tensor Core : 51 TFLOPS
なので、H100と同じくらいのFP64性能ですね。。
動画
下図は、27分ぐらいのスライドです。説明のために引用します。ハイエンドなHPCをターゲットにしているのが分かります。
Intel, AMD, ARM VENTANA よりももっと上を。。。
Thunderbird II は、4 or 3nm
下図は、37分ぐらいのスライドです。説明のために引用します。
次のThunderbird IIは、4 or 3nmのようです。
そして、Thunderbirdは、Q4に early customer に ship するようです。
スライドも見つけました。2023年9月のもののようです。
下図を説明のために引用します。これによると、Thunderbirdは、TSMC 12nmで、Q3.2023 Tapeout となっていますが、めっちゃ遅れたんですかね。。。
経営陣
どうやら、CTO/CEO/CFOのお三方は、「Solarbridge Technologies」からのつながりのようです。
おわりに
Deep Learningから始まったAIブーム。GPUをHPCの領域に利用してHPCがGPUだらけになりましたが、GPUが特別得意ではない領域はCPUで処理しているようですが、上記の図にもありましたが、上の方のHPCが今、空いているので、そこにプロダクトを投入するということなんでしょうね。。。
2020年創業と新しい会社なので、それが出来たんでしょうね。てか、そのために、会社を作ったのでしょうね。。。
ちょっと気になるのが、Thunderbirdは当初、Q3.2023 に tapeout が Q2.2024 と9か月も伸びた理由は何でしょうかね。。。
P.S RISC-Vコア(16コア+4096コア)がいっぱいなEsperanto Technologiesは、HPCには利用できないのでしょうか?
4096コアの性能がそれほどでもなかったからでしょうか?