Vengineerの妄想(準備期間)

人生は短いけど、長いです。人生を楽しみましょう!

Questa Codelink

Verification Engineerの戯言

メンターのHDL Simulatorは、ModelSimとQuestaの2つのバージョンがあります。実態は同じですが、利用できる機能がQuestaの方が多いだけですが、、
このQuestaのオプションとして、「Questa MVC」、「InFact」が発表されていました。この2つのツールは、RTL検証をH/Wよりに行うものです。
一方、「Questa CodeLink」はプロセッサ・ドリブン・テストを効率化するツールで、S/WでRTL検証を行うものです。
プロセッサ・ドリブン・テストとは、Questa Codelinkのプレスリリースから、
プロセッサ・ドリブン・テストは、サインオフ精度のプロセッサ・モデル上でソフトウェアを実行し、ハードウェアに対してテストパターンを与える検証手法です。
これはハードウェア検証エンジニアが頻繁に使う手法であり、SoCの実際の動作を再現する非常に効果的な機能検証手法です。
しかしこの手法の問題点は、効果的なデバッグ環境が存在しないことでした。
プロセッサ・ベンダが提供するRTLプロセッサ・モデルにはほとんどソフトウェア・デバッグ用の可視性がないため、プロセッサ・ドリブン・テストにおけるエラーの原因を特定することは面倒で、しかも時間のかかるプロセスです
ということで、実際のソフトウェアを使ってRTLを検証するというものです。

今回リリースされた「Questa Codelink」は、マルチコア環境に対応し、各コアで実行されるスレッドを追跡したりできます。
また、リプレイ機能により長いシミュレーションを実行することなしに、再生できる機能もあります。この機能は、Carbonのリプレイ機能のようなものなのでしょう!

既にSoCはマルチコアの時代になっています。今後は、マルチコア環境でいかに効率的にデバッグできるかもこのようなツールのポイントになるのでしょう!

検証エンジニアとしてもマルチコア対応にならないといけませんね!