Vengineerの妄想(準備期間)

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SystemC Japan 2009:レポートその2

Verification Engineerの戯言

SystemC Japan 2009のレポート第2弾。
なお、このブログにセミナーの内容を書くことについては、事務局(EDA Express)から許可を得ています。

    画像処理システムのPlatform Architectへの展開 by 小片さん

検証プラットフォームをどう作り込むかというお話。
前半は、次の3つ。

  ①、AHBバスシステム
  ②、AXIバスシステム
  ③、画像処理システム

①、AHBバスシステム(CAモデル)をRTLとのCo-Sim(協調検証)向けモデルとして作成。
②、より抽象度の高いバスの構築として、AXIバスシステム(TLモデル)として構築
③、画像処理システムへの適応し、最適化することで約200倍高速化を達成

後半は、もっと高速化(リアルタイムな画像処理)をするためにはどうすればいいのか?
CoWareのPlatoform Architectを利用し、③の画像処理システムを移植、動作確認から始まる。

  ④、画像処理システムのPlatform Architectへの移植
  ⑤、AXIバスシステムをTLからPVへの変更
  ⑥、PVからTLM2.0モデルへの変更

Platform Architectを使えば、バス部分を簡単にいろいろな抽象度に変えられるのがポイント!
CA => PV => TLM 2.0と変えても、システムの構成の変更はなし。ここがポイント。
CA => PVで300倍以上高速化できている。

CA => PV => TLM 2.0の3つのステップにかかった時間は合計で7日/2人。

この事例はESLツールの利点をうまく使った良い事例の見本ではないでしょうか?

でも、期待することには、ツールの低価格化があがっています。や、は、り、高いのだ!

P.S
この日記は、歌手というより、
モデルとして気に入っている「土屋アンナ」のスペシャル(GyaO)を聞きながら書きました。

検証、Verification、SystemC