はじめに
スマホ用のSoCのトップ2社
の比較を行ってみます。
Mediatek Dimesity と Qualcomm Snapdragon
お高いチップの比較です。2021年からARMv9のCPUである X2/A710/A510 を搭載しています。
- 2021
- Dimensity 9000 : X2 + A710 + A510、TSMC N4
Snapdragon 8 Gen 1 : X2 + A710 + A510、Samsung 4nm
2022
- Dimensity 9200 : X3 + A715 + A515、TSMC N4E
Snapdragon 8 Gen 2 : X3 + A710 + A519、TSMC N4
2023
- Dimensity 9300 : X3 + A720 、TSMC N4E
- Snapdragon 8 Gen 3 : X3 + A710、TSMC N4E
2024年、QualcommのSnapdragonは、ARMからのCPUコアではなく、自社開発(買収したNuviaが開発したCPUコア)である Oryon を搭載。このOryonはARMv9ではなく、ARMv8.2。スマホ用CPUで ARMv9 と ARMv8.2 の違いは特に問題は無さそうですね。
そして、ネーミングも 8 Gen X から 8 Elite X に変更。PC用のSoCが Snapdragon Elite なので CPUコアが Oryon の場合は Elite になるのでしょうね。
- 2024
- Dimensity 9400 : X925 + X4 + A720 、TSMC N4P
Snapdragon 8 Elite : Oryon/Prime + Oryon/Performance、TSMC N4P
2025
- Dimensity 9500 : X930 + A730 、TSMC N4E
- Snapdragon 8 Elite 2 : ???、TSMC N3P or Samsung 2nm
おわりに
Mediatek は、CPU/GPU は Armから調達。QualcommはCPUをArmから調達して自社でカスタマイズしていましたが、8 Elite からは Oryon に変更。これにより、Qualcommは、CPU/GPU/NPU/ISPのすべてを自社で開発できるようになり、Armのロードマップに影響を受けないでSoCの開発を進められそうです。Appleと同じ感じですね。
Qualcomm の Oryon CPUコアについては、下記の記事が参考になりました。
これで、CPUコアを自社で開発しているスマホSoCは、
になりました。
ちょっと前までは、
- Samsung : Mシリーズ (M1 - M5)
も自社開発した時がありましたが、今は開発していませんね。