Vengineerの妄想

人生を妄想しています。

Intel は、Sapphire Rapids で AMD EPYC を撃退できるか?

はじめに

2021年8月19日(米国時間)に行われた、Intel Architecture Day 2021 にて、次世代データセンター向けプロセッサとなる「Sapphire Rapids」の詳細を発表しました。

既にいろいろな情報がリークされていましたが、Intelからの正式な詳細な発表は今回が初めてです。

Cloud Watchの記事

下記のCloud Watchの記事によると、次世代のXeon SP となる Sapphire Rapids は 2022年の初頭に投入される計画となっていると、 cloud.watch.impress.co.jp

ざっくり知りたいのならこの記事を読めばいいのではと。

ビデオ

Sapphire Rapids - Architecture Day 2021 | Intel Technology が発表時のビデオで、20分の内容です。

www.youtube.com

Die は?

下記の記事の最初に、パッケージ上に実装されている4つのdieの写真が載っています。

www.servethehome.com

下図は、Ice Lake と Sapphire Rapids の違いを示すスライドです。説明のために引用します。Ice Lakeでは、1つの die のみですが、Sapphore Rapids では 4つのdie を EMIB (オレンジの小さな四角い半導体)を使って接続しています。4つの die は、同じ die ではなく、2種類の die (ミラーになっている) から構成されています。

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リークされていた情報では、Sapphire Rapids には、Altera 10M16Y180Gが載っている。。。これ、MAX10かな。。

www.hwcooling.net

ツイッターは、これかな。。。

最初に紹介した記事の写真を再度見てみましょう!

MAX10 があったところには、ボールが載るようにはなっていますが、チップは載っていませんね。

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die には、何コア載っているの?

下記の記事に、Sapphire Rapids のシリコン写真が載っています。

Sapphire Rapids die shot shows 60 cores, but only 56 will be active on top SKU

説明のために、写真を引用します。仕様としては、56コアが最大コア数になっていますが、下記の die を見ると、15コア載っているように見えます。右側の上から2番目のところがコアではない。

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この写真の左側に3つのブロック、下側に2つのブロックがあります。この部分は 他の die を接続するための EMIB なんですかね。 写真の上側は、PCIe Gen5 x16 と UPI 2.0 が出ていますが、それ以外にも HBM2x への EMIB もあるっぽいです。

下記の記事にも、die の写真が何点か載っています。その内、1枚を説明のために引用します。

gazlog.com

上の2個の die 。縦に3組、横に2組の EMIB で接続しているのが分かります。

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おわりに

AMDがEPYCにて、4 die を 1つのパッケージに入れて市場に導入したのが、[June, 2017のNaple](https://en.wikichip.org/wiki/amd/epyc)s。 第2世代では、I/Oチップを分離し、CPU die x4 + I/O die の構成に:August, 2019のRome、March, 2021のMilan。

そして、2022年のGeoa では、CPU die x 6 + I/O die の構成にして、1パッケージで 96コア、2 Sockets システムで 192 コアのシステムになります。

g-pc.info

Intel Sapphire Rapids が (14コア x4) x 2 = 112 コア vs AMD EPYC Geoa が (8コア x 12 die) x 2 = 192 コア。コア数はまだ AMD の方がまだまだ多いです。

さあ、IntelAMDから市場を取り戻せるでしょうかね。