はじめに
昨年後半のChatGPTに始まった生成AIブームというかバブルの影響でNVIDIAのGPUが売り切れというお話。
H100は、Q1.2024/Q2.2024 まで買えない
上記の記事によると、H100は、Q1.2024/Q2.2024 まで買えない、ということです。
にも書きましたが、20,000台のH100を導入するなると、それだけで、$600M となりますからね。
NVIDIAのIRにおいて、各年のQ1のData Centerの売上のグラフをまとめたのが下図です。
- Q1.2019 : $634M => Q1.2020 : $1141M => Q1.2021 : $2048M => Q1.2022 : $3750M => Q1.2023 : $4,284M
とQ1.2019 から Q1.2021 まではほぼ倍々で売上が上がっています。Q1.2019 => Q1.2022 で5倍の売上になっています。
2022年の売り上げはほぼフラットで、もうNVIDIAバブルは終わったのか?というところに、生成AIバブルが発生して、Q1.2023 で売上がまた増えました。
上記のようにH100の売り切れ状態なので、Q1.2024 (Q1.2025) まで売り上げが伸びそうです。。。
おわりに
5月にGH200(Grace Hopper Superchip)の発表がありましたが、先日、GH200のメモリをHBM3からHBM3eにして、容量が 1.5倍、転送レートが 6.4Gbps => 8.0Gbps になるという新しいバージョンを2024年にリリースするとありました。
これ、なんで5月に発表したばかりのものに対して、3ヶ月で新しいプロダクトを発表するのでしょうか?
それがすごーく、気になっています。。。
2024年にNext Hopperの発表があり、実際にNext Hopperが売り出されるのがH2.2024 - H1.2025 になると想定すると。
2024年の前半に新商品としての枠を生めるのがGH200 HBM3e版ということになるんでしょうか?
H100が売れるんだったら、Next Hopperをどうするんだ。。というお話はありますが、顧客はもっと速いのが欲しいとなります。 ただし、H100 PCIe が既に$30,000 ということですから、Next Hopper はそれ以上、例えば、1.5 - 2.0倍になり、$45,000 - $60,000 になりそうです。その分、性能も H100 の 3倍ぐらい良くなると思いますが。。。
関連記事