Vengineerの妄想

人生を妄想しています。

GF 14nm/12nmのWaferコストとGroq/Tenstorrentのチップのお値段を妄想する

はじめに

GroqのGroqChip1 は、下記のブログで $1,000 で PCIe Card は作れそうと書きました。

vengineer.hatenablog.com

GroqChip 1 は、GF 14nm で開発

一方、Tenstorrent の GraySkull と Wormhole は、GF 12nm で開発

ということで、

Let's 妄想

GF 14nm/12nm のWafer Cost ?

下記の記事によると、

ascii.jp

懸念点を挙げるとすれば、本当に「安価な」プロセスに作り直せるかどうか、というあたりだろう。現在TSMCの12nmはおおむねウェハ一枚当たり4000ドルを切るくらいの価格で提供されているが、毎年少しづつ価格が下がっており、2027年ごろで言えば3500ドルくらいまで価格が下がっていそうだ。

Globalfoundriesの12nmもだいたい同程度であり、Samsung Foundryも14nm世代として14LPE/14LPP/14LPC/14LPUを提供しているが、この14LPC(Low Power Compact)は低消費電力と低価格に焦点を置いたプロセスで、しかもTSMCより安い価格で競争力をつける方策なので、おそらく3000ドル前半での提供となる。

とあります。

GF 12nm は、$3,500 ぐらい。。$4,000 とします。

  • GraySkull : 620mm2 : 24 mm x 26 mm = 624 mm2
  • Wormhole : 650mm2 : 26 mm x 26 mm = 676 mm2
  • GroqChip-1 : 800mm2 : 28 mm x 29mm = 812 mm2

で、ここ にて、12inch(30cm) Waferで何個取れるかをしらべてみました。

  • 24 mm x 26 mm = 624 mm2 => 86
  • 26 mm x 26 mm = 676 mm2 => 78
  • 28 mm x 29mm = 812 mm2 => 65

歩留まりを 50% として、

  • 24 mm x 26 mm = 624 mm2 => 43
  • 26 mm x 26 mm = 676 mm2 => 39
  • 28 mm x 29mm = 812 mm2 => 32

1個当たりのコストは、

  • 24 mm x 26mm = 624 mm2 => $3,500/43 = $82
  • 26 mm x 26 mm = 676 mm2 => $3,500/39 = $90
  • 28 mm x 29mm = 812 mm2 => $3,500/32 = $110

です。つまり、$110 以下で作れるということです。

おわりに

Groqに関しては、既に大量に作っているので、$110 でOK

Tenstorrentに関しては、大量に作っていないので2倍として、GraySkull は $164, Wormhole は $190

  • Grayskull : e75 ($599)
  • Grayskull : e150 ($799)
  • Wormhole : n150s($999)
  • Wormhole : n300s ($1,399)

なので、まー、そのぐらいで作れるよね。ただし、どのくらい、利益を載せているか?でも、PCIe Card そのものではビジネスは成り立たなそう。

では、ここまでに

次回も Let's 妄想