Vengineerの妄想(準備期間)

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OVM e (その1)

Verification Engineerの戯言

ケイデンスからOVM Multi-language Release 2.0.1がリリースされました。
このパッケージは、e と SystemCでOVM(SystemVerilog)と同様な機能を提供するものです。
メンターがAVM 1.0でSystemVerilogとSystemCをサポートしていたのと同じようなものです。

ケイデンスは、検証環境として e にかなり投資していますので、当然だと思います。

今回の発表では、eRMの最新版として、eRM 3.0をOVM eとしてリリースしています。
既に、ケイデンスのユーザーに対してはリリースされているもので、その一部をオープンソースとして公開したようです。

README.txtによると、パッケージに含まれるファイルは下記のようになっています。
    ovm_ml/
	ovm_lib/        - ovm class libraries
           docs/	- ovm multi-language user guide and white-paper
           ovm_e/	- ovm e class library
           ovm_sc/	- ovm SystemC class library
	ovm_examples/   - ovm usage examples
           xbus_e/         - ovm e usage examples 
           xbus_sv/        - ovm SystemVerilog usage examples 
           ex_e_sv_sc_tlm/ - simple TLM based mixed-language examples
e と SystemCのライブラリとドキュメント、そして、例題があります。

ドキュメントとしては、2つ、
    ・Implementing the OVM in Multiple Languages IEEE SystemVerilog, e, and SystemC
    ・ovm_user_guide.pdf
最初のドキュメントは技術文書で、2番目の文書はユーザーマニュアルです。
ユーザーマニュアルには、次の5つの文書をまとめたものです。
    ・OVM Multi-Language Methodology
    ・Introduction to OVM Multi-Language Methodology
    ・Open Verification Methdology (OVM) e User Guide
    ・Open Verification Methdology SystemVerilog User Guide
    ・Open Verification Methdology C User Guide
下の4つは、タイトルページにVerification Kits Version 8.2とありますから、
IES 8.2(Cadence Incisive Enterprise Simulator)のマニュアルから持ってきたモノのようですね。
(SystemVerilogは、OVM WorldのOpen Verification Methodology User Guideと同じようです)
ページ数は、eとSystemVerilogがそれなりにありますが、SystemCは30ページほどです。
このことから e の方が力が入っていることが分かります。

検証、Verification、e、OVM、Open Verification Methodology