Vengineerの戯言

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HLS : 富士通九州ネットワークテクノロジーズの事例

Verification Engineerの戯言

EDA Expressによると富士通九州ネットワークテクノロジーズがメンターの高位合成ツールを採用しました。
そして、10/23(金)のCatapult User Forumプレスリリースにもコメントを寄せている山下さんの事例発表がありました。

プレスリリースから

富士通九州ネットワークテクノロジーズは、これまでプロセッサ上でソフトウェア処理されていたモバイル機器向け音声処理アルゴリズのLSI実装において、 Catapult C Synthesisによる専用のハードウェア・アクセラレータを開発することで消費電力を劇的に削減することに成功しました。この音声処理アルゴリズムのシリコン実装では、83%の消費電力削減が達成されています。これは、消費電力、性能、面積の最適なトレードオフを見つけ出すCatapult C Synthesisの能力によるものであり、このケースでは音声性能要件を満たしつつ、従来のプロセッサ処理よりも低いクロック周波数で動作する設計を実装することができました。

この内容についての事例発表でした。
発表の中では、どのようなことをやりましただけでなく、
失敗事項についても紹介があり、これからCatapultを使っていこうとする人にはちょっとしたノウハウになると思います。

Catapultの良い点として、ANSI-Cを入力言語にできるというところです。
HDL設計者には敷居が高いと言われている(私はそれほどでもないと思いますが)SystemCの学習が不要です。
また、CatapultはANSI-Cだけでなく、C++もサポートしています。

日経EDAOnlineには、小島さんのレポートもアップされています(今回は、はやかったなー)。
「動作合成のメリットは生産性の向上だけではない」,富士通QNETが動作合成の適用経緯を発表

検証、Verification、HLS