はじめに
今回の過去を振り返る会は、HDL Simulator です。
初めてのHDL Simulator
確か、初めて、HDL Simulator を使ったのは、Gateway Design Automation の Verilog-XL。エステー・ハイテクが代理店をしていた記憶があります。 SynopsysのDesign Compilerも同じでした。
Verilog-XL と Design Compiler にて、初めて、Full HDLでのASICを開発しました。
Gateway Design Automation は、その後、Cadenceに買収されたので、CadenceのVerilog-XLになりました。
ちなみに、Verilog は Verilog-XL の前のシミュレータで、Verilog-XL は Verilog よりも速いということでした。 ここいら辺も参考になります。
Verilog HDLは言語で、Phil Moorby -san が開発したもののようです。大昔、Superlog の宣伝のために来日した Phi -san にお会いしました。。。
Verilogは、Simulator、Verilog HDLは言語です。間違わないでね。
その他の HDL Simulator
お仕事で使った記録に残っているのは、
- Chronologic Simulation の VCS (Synopsys に買収されました)
- Model Technology の ModelSim とその後のHDL Simulator (Mentor Graphics に買収されました)
- Cadence の NC-Verilog とその後のHDL Simulator
です。つまり、3大EDAベンダーのHDL Simulator を使ったことになります。
あたしは絶対に、Verilog HDL だったのですが、諸般の事情で VHDL との混在な場合もありました。
その時、色々と苦労がありました。結果的には、ModelSimが一番まともでした。
拡張インターフェース
HDL SImulator には拡張インターフェースがあります。
これらのインターフェースを使って、C言語でモデルを開発した記録があります。
SystemVerilog の登場
2005 年、Verilog HDL の進化版ということで、SystemVerilog が IEEE で標準化されました。P1800 です。
そして、拡張インターフェースも、DPI-C (Direct Programming Interface) となり、Verilog HDLのFLI/VPIよりも使いやすくなりました。
DPI-Cは、SystemVerilog の最大なる武器だと思っています。この DPI-C を使って、ASCIの検証をするようになりました。。。
その前は、PLIを使ってCモデルをSimulatorに組み込んで使っていました。
おわりに
初めて、HDL Simulator (Verilog-XL) に触ったのが、1991年頃だと思います。そうなると、既に34年も使っていることになりますね。
最近は、お仕事以外で HDL Simulator を使うことは無くなりました。引退したら、もう、使わないでしょうね。。。。。