はじめに
今回は、Hot Chips 2024 の講演で、Intel が発表した Xeon 6 の I/O chiplet を見てみます。
Xeon 6 IO chiplet
下記のXの投稿に、Intelのスライドが載っていました。
説明のために画像を引用します。IO chiplet には、
とあります。今回、100G Ehernet x 2 が追加されたようです。
Accelerators としては、
- DSA : Data Streaming Accelerato for infrastructure processing & storage
- DLB : Dynamic Load Blancer for packet processing
- QAT : Quick Assist Technology for storage, CDN, security
- Media Accelerator for media processing
- vRAM Boost for telco radio access networks
の5つが載っているようです。
下記の The Nextplatform の記事にも I/O Die Architecture の図が載っています。
図を下記に説明のために引用します。
この中のAcceleratorは、
- DSA : Data Streaming Accelerato for infrastructure processing & storage
- QAT : Quick Assist Technology for storage, CDN, security
- DLB : Dynamic Load Blancer for packet processing
- IAA : In-Memory Analytics Accelerato
になっています。最後の IAA は、今回の Xeon 6 IO chiplet には載っていません。
IntelのこのPDF「インテル Xeon 6 プロセッサー」には、下記のように IAA があるようです。
- インテル® ウルトラ ・ パス ・ インターコネクト (インテル® UPI)2.0 : 前世代と比較して 20% 高速になった、最大 24GT/s のソケット間帯域幅。
- PCIe Gen 5 接続は、 2 ソケット構成のサーバーで最大 188レーン、1 ソケット構成のサーバー設計で最大 136 レーンを選択可能。 アクセラレーター、ネットワーク ・ アダプター、ストレージ ・ コントローラー、ストレージなど、重要な I/O アドイン ・ コンポーネントを接続。
- 最大 64 レーンの Compute Express Link(CXL)2.0。 データ転送速度はレーン当たり最大 32GT/s。 メモリー拡張、メモリー共有、Type 3 デバイスの接続など、CXL 機能をサポート。
- インテル® フラット ・ メモリー ・ モード : CXL 2.0 接続の DDR4などコストを抑えたメモリーを使用する場合に、 システムメモリーを拡張しながら総保有コスト (TCO) を削減。
- インテル® クイックアシスト ・ テクノロジー(インテル® QAT):暗号 / 圧縮処理を一括オフロードして、ネットワークとストレージを高速化。
- インテル® データ・ストリーミング・アクセラレーター(インテル®DSA)2.0 : データ転送や、 移動、 入力、 比較、 冗長巡回検査(CRC)、 データ整合性フィールド (DIF)、 差分、 消去などの変換処理をオフロード。
- インテル® インメモリー ・ アナリティクス ・ アクセラレーター(インテル® IAA): メモリー圧縮 / 解凍、スキャン、フィルタリング機能、CRC のオフロード。
- イ ン テ ル ® ダ イ ナ ミ ッ ク ・ ロ ー ド ・ バ ラ ン サ ー (イ ン テ ル ®DLB): ネットワーク ・ パケット処理を動的に分配し、処理順序を並び変えるリオーダリングをオフロード。
- インテル® TDX : AES-256 形式、2,048 個の暗号化キーにアップグレードし、 業務関連の機密データを扱うコンフィデンシャル ・ コンピューティングの保護を強化。
- インテルのオンデマンド・サービス:ハードウェア・プロバイダーによる該当 CPU ベースの機能の有効化が可能。 ワンタイムライセンスを使用した機能のアクティベーション、 または使用量に基づいた消費モデルで提供。
この資料には、Ethernet というキーワードはありませんね。
100Gbps の Ethernet なので、それほど、喜ばれる機能というのではないのかもしれません。せめて、200Gbps は必要なのかと。
おわりに
Xeon の IO 部分には、インターフェースとしての UPI/PCIe/CXL だけでなく、アクセラレータも付いています。
その部分をまるっと、IO chiplet にしたのが、今回の特徴なのでは?と思います。。。