Vengineerの妄想

人生を妄想しています。

半導体のSRAMサイズ

はじめに

半導体において、スケーリングで各世代で倍半分というのがずーと続いていましたが、7nm を超えて、5nm ぐらいからSRAMに関してはサイズが小さきならなくなってしまいました。

それがぱっと見わかる図がXの投稿に流れてきたので、記録に残します。

Why did SRAM scalling stall at th 3nm node ?

と書かれた下記のXの投稿に、各プロセスのSRAMのサイズが載っています。

投稿が無くなるともったいないので、図を説明のために引用します。

  • 65 nm, 0.570 um2
  • 45 nm, 0.346 um2
  • 32 nm, 0.171 ums
  • 22 nm, 0.092 um2
  • 14 nm, 0.0588 um2
  • 10 nm, 0.04 um2
  • 7nm, 0.262 um2
  • 5 nm, 0.21 um2
  • 3nm, 0.0199 um2

です。

Planar Era と FinFET Era では、傾きが違いますね。

  • Planar Era では、世代ごとに倍半分がなりたった。
  • FinFET Era では、その傾きが小さくなった。ざっくり2世代で倍半分。しかし、7nm の 0.0262 => 5nm の 0.021 => 3nm の 0.0199 とほぼ変わなくなってしまった。

おわりに

FinFET => GAA になって、これが改善できるのでしょうか?

Backside Power もありますが、こちらも多少は良い方向になるのでしょうか?

AI Cloud Startup が 16nm => 7nm と進めてきて、次は 3nm か?と思いましたが、上記のようにSRAMのスケーリングが効かなくなってしまい、プロセスにお願いができなくなったのは非常に大きいと覆います。

例えば、Cerebras Systerms の WSE ですが、下記のようになっています。

CS-1からCS-2では、トランジスタ数は 2.166倍、SRAMが2.2倍になっています。

CS-2からCS-3では、トランジスタ数は 1.538倍、SRAMは1.1倍です。

つまり、SRAMをいっぱい入れる作戦は5nmで出来なくなってしまいました。

さあ、次はどうする?