Vengineerの妄想(準備期間)

人生は短いけど、長いです。人生を楽しみましょう!

Gary Smithさんのプレゼンテーション


今週から始まったDAC。例年、開催前夜に行われるGary Smithさんのプレゼンテーション。
ちなみに、プレゼンテーション資料は$500です。

今年も行われました。ここここ、そして、日経の小島さんの記事

昨年のプレゼンテーションでは、ハイエンドのモバイル用のSoC開発には$78M必要であると言ったが、
今年のプレゼンテーションでは、それは誤りだった。$50Mでできていると。

なぜ、$78Mから$50Mになったのか?それは、multi-platform based designのおかげだと。
これはあくまでも複数のチップを作れるベンダーに限ります。
ワンポイントで開発しているのであれば、$50Mではなく、$78Mになるのでしょう。

Apple、Freescale、NVIDIAQualcommSamsung、ST-Ericsson、TIなどのARM SoCがmulti-platform based designになるのでしょう。

それから、2011年はESLであった(売り上げが2010年$262Mが2011年は$460Mになったので)、
2012年はsilicon virtual prototype

silicon virttual prototypeとは、Virtual Platform と Virtual Prototypeを合わせたものだと思う。

VP & VP


なんか、絵文字みたい。

Synopsysは、Hybrid Prototyping Solutionをアナウンスし、VirtualizerとHAPSの統合をしています。
Virtual Platforms plus FPGA Prototyping, the Perfect Mix
Cadenceも昨年同じようなソリューションを提供し始めました。

FPGAベンダーであるAlteraはVirtual Target(SynopsysのVPベース)で利用できるFPGA in the loopも提供し始めます。

このsilicon virtual prototypeは、multi-platform based designに関係があると思います。
Virtual Platform側にはソフトウェアおよび既存の機能、Virtual Prototype側には新規のハードウェア。
こうすることで、開発コストを大幅に削減できる。

なので、2012年は、silicon virtual prototype の年なのだと思います


検証、Verification、検証

追記(6.16)
本件に関するGary Smithへのインタビュービデオ