Vengineerの妄想(準備期間)

人生は短いけど、長いです。人生を楽しみましょう!

TOP100


皆さんも既に知っていると思いますが、
今年(ISC 2016)の
TOP500は中国の「太湖之光」、
GREEN500の1位は日本の「菖蒲」


中国産スパコン「神威太湖之光」の詳細は、テネシー大学のJack Dongarraさんの
Report on the Sunway TaihuLight Systemにあります。

牧野先生のブログ、133. ShenWei TaihuLight (2016/6/23)を非常に参考になります。

このシステムのメインとなるチップは純粋に中国製ということ。

まー、開発している人は欧米に出ていき、長い間経験を積んだ人が中国に戻って開発しているんだから、特に問題は無いと思う。
ただ、ファブが何処かまでは分かっていないところが気になります。

既にメモリ(DRAM)は中国で開発していて、これからもそうなっていくのは
2015年のDesign Solution Forum で元エルピーダメモリの坂本さんがプレゼンしていましたね。
今回のシステムではプロセッサは開発できるようになった。
このシステムでは、DRAM周りのメモリシステムは特別なもののないようですが、
今後はそこも開発していくんでしょうね。

神威太湖之光のチップは、MPE(1コア)+CPE(64コア)構成で64ビットRISC
あれ、最初に見た時は、CPEは62ビットと合ったが、どうやら誤字だったようだ。
MPEはL1:I-32KB/D-32KB、L2:256KBで256ビットベクタ命令付きですが、
CPEはL1:I-16KB、Dキャッシュは無しで、64KBのスクラッチパッドで256ビットベクタ命令付き。
この部分の解説は、牧野先生のブログを読んでね。

このような構成で性能を出すにはそれなりのチューニングが必要なので、
プログラムを書いて、オシマイ。とかいう人には使えませんね。

Xeon + NVIDIA GPUXeon Phiではないコンピュータが1位になったのは、
これから面白くなるということですかね。
GREEN500の1位のPEZYもそうですからね。

楽しそう。

追記)、2016.07.02
牧野先生のツイートから安藤さんのブログ:Top500の1位は中国の太湖之光

安藤さんって、どなた?って、Google君に聞いてみてください。

TaihuLightで、OpenACCを関連ツイート、、その1その2その3その4