はじめに
Arm Server用SoCについては、昨年(2023年)1月に書きました。
この時は、
- Ampere Computing
- NVIDIA Grace/Bluefield
- AWS Gravitonシリーズ (現在は、Graviton3)
- Marvell OCTEONシリーズ(OCTEON 10は、Neoverse N2)
の4社がArm Server用SoCを開発しています。
今回は、Fujitsu MONAKA と Ampere Computing の AmpereOneシリーズを比較してみます。
Fujitsu MONAKA
Fujitsu MONAKAについては、下記のスライドに説明があります。
www.slideshare.net
下記は6頁目です。説明のために引用します。
MONAKAは、
- 2nm : Core die (36コア) x 4 = 144コア
5nm : SRAM die / IO die
DDR5 12 channels
- PCIe Express 6.0 (CXL 3.0)
で、SRAM die の 上に、Core die が載る 3D構成になるようです。
AMD EPYC Genoa-X
Genoa-Xは、
- 96 cores (12 die)
- L3 Cache : 32MB + 64MB = 96MB x 6 = 1152MB
- PCIe Gen5 x 128 lanes
です。
Ampere Computing AmpereOne
- 2022 : AmpereOne-1 (5nm)
- 2023 : AmpereOne-2 (5+nm)
- 2024 : AmpereOne-3 (3nm)
- 2025 : AmpereOne-4 (3+nm)
現在販売している AmpereOne-1 は、196コアです。ただし、1 die なので、System Cacheが64MBしかありません。AMD EPYC Genoa-Xの 1die の L3 Cache と同じです。
おわりに
- Fujitsu MONAKA : 144コア、DDR5 12 channels
- AMD EPYC Genoa-X : 96コア、DDR5 12 channels
- Ampere Computing AmpereOne-1 : 196コア、DDR5 8 channels
AMD EPYC Genoa-X の Cache と同様に、Fujitsu MONAKA も Cache die で Cache を増やす方向に。
となると、Ampere Computing の AmpereOne-2 以降は、どうなるでしょうか? Cache たくさん無いと、負けそう。
このブログを書いた時は、まだ、下記のN3で開発するAmpereOne (256コア)の発表はされていませんでした。悪しからず。
- Ampere Computing AmpereOne (N3) : 256コア、DDR5 12 channels
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