はじめに
Fiio JM21 については、下記のブログに書きました。
今回は、JM21 に搭載されているCIRRUS LOGICのDACについて、調べてみた
Fiio JM21 に搭載されているのは、CIRRUS LOGICのCS43198
CS43198 のブロック図

出力の後に、オペアンプが必要です。
JM21 では、
が載っているようです。
Fiio JM21に載っているCIRRUS LOGICのDAC
— Vengineerの妄想 (@Vengineer) 2025年8月20日
CS43198のData Sheethttps://t.co/DhYeLPbJj3
CS43131のData Sheethttps://t.co/slJBBWRV5W
cs43131 vs cs43198https://t.co/qqeIxHyXGi
CS43131
では、下記のブロックのように、内部にヘッドフォンアンプが入っています。

CS43198 と CS43131 の比較
Grok 3に聞いてみた
CS43198とCS43131は、シーラス・ロジック製のオーディオDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)チップで、ポータブルオーディオ機器やUSB DACなどに広く採用されています。以下に、両者の主な違いと特徴を比較します。
1. 基本仕様の比較
| 項目 | CS43198 | CS43131 |
|---|---|---|
| ダイナミックレンジ | 130 dBA | 127.5 dBA |
| THD+N(歪み率) | -115 dB | -115 dB |
| サンプリングレート | PCM: 最大384kHz/32bit, DSD256 | PCM: 最大384kHz/32bit, DSD256 |
| ヘッドフォンアンプ | 非内蔵(外部アンプが必要) | 内蔵(クラスH、グラウンドセンター) |
| 出力 | 外部アンプ依存 | 600Ωで2 VRMS、32Ωで30 mW |
| 消費電力 | 低消費電力設計 | さらに低消費電力(ポータブル向け最適化) |
| デジタルフィルタ | 5種類(低群遅延、リニア相など) | 5種類(低群遅延、リニア相など) |
| パッケージ | 40ピンQFN、42ボールWLCSP | 40ピンQFN、42ボールWLCSP |
2. 主な違い
ヘッドフォンアンプの有無
音質傾向
消費電力
実装例
- CS43198: Astell&Kern A&norma SR35(4基)、FiiO KA5(デュアル構成)など、高価格帯やフラッグシップモデルに多く採用。
- CS43131: FiiO KA13、iBasso DC03 Pro、TANCHJIM STARGATE2など、エントリー~ミドルレンジのポータブルDACに広く採用。デュアルやクアッド構成も一般的。
3. 音質の違いと選び方
- CS43198は、外部アンプとの組み合わせにより、音質のカスタマイズ性が高いです。高インピーダンスのヘッドフォンや据え置き型機器での使用に向いており、プロオーディオやマスターレコーディングの再現を重視するユーザーに適しています。ただし、音質は周辺回路やアンプの品質に大きく影響されます。
- CS43131は、ヘッドフォンアンプ内蔵により、シンプルで高効率な設計が可能です。ポータブル環境での携帯性と音質のバランスを重視するユーザーに最適。特にデュアル構成(例: iBasso DC03 Pro)やクアッド構成(例: FiiO KA13)では、ノイズフロアやダイナミックレンジが向上し、価格帯を超えた性能を発揮します。
4. どちらを選ぶべきか?
- CS43198を選ぶ場合:
- CS43131を選ぶ場合:
5. 補足
- 音質の最終的な印象は、DACチップだけでなく、アナタログ回路、電源設計、筐体、さらには使用するヘッドフォンやイヤホンの特性に大きく依存します。
- CS43131はポータブル市場での採用例が多く、コストパフォーマンスに優れたモデルが多い一方、CS43198は高級機での採用が多く、音質のポテンシャルが高いです。
- 両チップともDSD256やPCM384kHz/32bitに対応し、現代のハイレゾ音源に対応する性能を持っています。
スマホでは?
スマホでも CIRRUS LOGIC のデバイスを使っています。スマホの場合は、ヘッドフォンアンプまで入っているものを使っているようです。
下記の情報によると、Google Pixel 6 では、Cirrus Logic CS35L41 が搭載されているようです。
下図は、このドキュメント(CS35L41にアクセスしたら、CS35L42になっていました。アップデートされたんでしょうね)にあった図です。

Application Processorとの接続図も載っています。

ステレオだと、2個使うんですね。

もうちょっと調べてみたのですが、スマホの場合、
- Appication Processor
- Audio Codec
- CIRRUS LOGIC CS35L41/CS35L42
の組み合わせになっています。
Qualcomm/Mediatek は、Audio Codecも作っていますね。
おわりに
JM21では、Qualcomm Snapdragon 680 を使っているので、Audio Codec は Qualcomm 製なんですかね。
- WCD9370
- WCD9375
- WCD9380
- WCD9385
があるようです。
Fiio KA11 には、CS43131 が搭載されているようです。6000円しないので、まずは、ここから始めるのがいいのかもね。