はじめに
ちょっと古い情報ですが、Alibabaが ARMv9ベースのコアを搭載したサーバー用チップ、Yitian 710 を2021年10月19日にアナウンスしていました。
公開された情報
- Yitian 710
- ARMv9 コア、128コア搭載
- 動作周波数 : Max 3.2GHz
- PCIe Gen5 x 96 lanes
- DDR5 x 8 channels
- プロセス : TSMC 5nm
- トランジスタ数 : 600憶 Tr (Apple M1 Max : 570憶 Tr / AMD Rome 400憶 Tr)
128コア搭載できるのは、Arm CMN-700 (Mesh Interconnect) っぽい。
サーバー用ARMv9ということで、Neoverse N2 なんでしょうかね。5nm 用CPUコアっぽいです。
128コアのチップ
128コアのチップとしては、このブログでも紹介している Ampere Computing の Altra Max があります。
- Altra Max
- Arm Neoverse N1 128コア
- NoC:Arm CMN-700 (Mesh Interconnect)
- 動作周波数 : Max 3.0GHz
- PCIe Gen4 x 128 lanes
- DDR4-3200 x 8 channels
- プロセス : TSMC 7nm
2022年に TSMC 5nm の Siryn というものを計画しているようです。この Siryn は、PCIe 5 と DDR5 になるんでしょうね!
Neoverse N2 搭載チップ
5nm で Neoverse N2 搭載チップとしては、marvell の Octeon 10 があります。
- 最大 36コア (DPU400)
- 動作周波数 : Max 2.5GHz
- DDR5@5200 x 6 channels
- PCIe 5.0 Controller x 8
おわりに
Hauwei が 最先端のプロセスで半導体開発できなくなっていますが、Alibaba はできるんですね。基本的には自社用のようですが、これだけのチップなので他の会社も使いたいのでは?
追記)、2021.11.14 (埼玉県民の日だけど、日曜日なので意味ねー)
Hanguang 800は、2019年10月28日に発表された推論用NPU。このNPUをYitian 710と組み合わせて使えば、x86-64(Intel/AMD)は必要なくなりますね。 Yitian 710は PCIe Gen5 なので、Hanguan 800も PCIe Gen5対応などにしたものも出てくるでしょうね。
詳細は下記のブログで取り上げています。 vengineer.hatenablog.com
追記)、2021.11.21