Vengineerの妄想

人生は短いけど、長いです。人生を楽しみましょう!

35年と3ヶ月間働いて、とうとう定年になりました。 区切りとして、定年エントリーを書きました。お楽しみください。

はじめに

今日、勤務先の制度上、定年を迎えました。大昔は、誕生日をもって定年でしたが、最近は定年を迎える月の末日ということのようです。

早いもので、35年と3か月(423か月)、雇われる身として、働いてきました。ちなみに、国民年金の満額は、480か月ですので、満額は貰えません。

定年を意識したのは、パンデミックの2年目です。おこちゃまが大学進学のためにお家から出て行ってからです。

最初に定年について書いたのが下記のブログです。

vengineer.hatenablog.com 上記のブログでは、定年後の暇をどう潰すかについて、以下の5点について書きました。

  1. 本を読む
  2. 映画を観る
  3. 音楽を聴く
  4. 皆さんのお話を聴く (雑談をする)
  5. 筋トレをする (体を動かす)

1から3までは、今では既に習慣化できています。4については、気が向いた時に、お相手も見つけてお話をしています。

そして、最近、5. を始めました。と言っても、ガチの筋トレではなく、長年悩んでいる坐骨神経痛の緩和のための筋トレです。この1年ぐらいストレッチ等でかなり楽にはなりましたが、まだまだだったので、今は筋トレすることでどうなるかをトライしています。成果が出るには数か月かかると思っています。

このブログの内容

このブログでは、上記のXの投稿にも書いた内容をまとめてみました。

長く生きていくと、

  • 家族が増えたり
  • 家の購入
  • 子供教育
  • 親の介護

など、色々なことが起こります。

このブログでは、具体的なお仕事の内容については、書いてありません。みなさんのお仕事とマッチする部分が少ないと思ったからです。

あたしのお仕事については、4月1日に下記のブログに書きましたので、こちらでお楽しみください。

vengineer.hatenablog.com

ざっくり生涯年収を試算してみる

40年間生活していかなくてはいけないので、ざっくりどのぐらい稼げるかを知るために、生涯収入を試算してみます。

40年間働くとどのぐらい稼げるかを試算してみます。

お金の余裕は心の余裕です。これは非常に大切です。

仮に40年間の平均年収が750万円(そんなに貰っていないとか、もっと貰っている人もそれなりに換算してください)として、

  • 40 x 750万円 = 3億円

が生涯年収です。25%は税金等で控除される(控除に関しては下記の3つのエントリーに色々と書きましたので、参考にしてください)とすると、手取りは 75% の 2億2500万円になります。控除については、下記のエントリーにまとめていますので、そちらで、お楽しみください。

これに対して、大きな出費は、

  • 家の購入 (ローン総額 5,000万円)、外壁などのメンテナンスや備え付けの機器のメンテナンスを含めると、もっと多くなると思います。
  • おこちゃまの学費ひとり (2,000万円)
  • 自分の老後 (4,000万円、ちょっと前までは 2,000万円でしたが、インフレ等でこのぐらいになるのでは?と思っています)

ここまでで、5,000 + 2,000 + 4,000 = 11,000 万円

2億2500万円 - 1億1000万円 = 1億1500万円

1億1500万円を 40年間で割ると、287.5万円。月24万円弱です。

おこちゃまが2人だと、ここから 2,000万円、を引きますので、残り、9,500万円

40年間で割ると、237.5万円。月20万円弱です。この24万円とか20万円で、

  • 光熱費
  • 食費
  • 衣服費
  • 娯楽費

をまかなえれば、勝ちです。

おこちゃまの教育費は、ひとり2,000万円として既に引いていますが、これを超えるのあれば、この中からその分を引く必要があります。

で、平均年収 750万円を稼げるか?

大学院(修士)でそれなりの月給の会社で働けることになると仮定しましょう!令和4年のデータは267,900円のようなので、27万円としましょう! 賞与が1回2か月分とし、年に2回出るとすると、12 + 2 x 2 = 16か月が年収になります。つまり、

  • 27 x 16 = 436万円

一方、平均年収の750万円を16で割ると、月給は46.875万円 (47万円とします)

です。

仮に 毎年 3% の昇給があった場合は、20年で、月給は47-48万円ぐらいになります。生涯収入が目標の3億円に達成するのは、39年目です。まー、40年より前に達成できるのでOKとします。

40年間、この線路を進めれば、目標生涯収入を達成できそうです。

線路は、必ずしも真っすぐには繋がっていない

40年間、常に月給が 3%上がるのはほぼ不可能です。ある程度の給与までは増えると思いますが、それ以上は役職が上がらない限り増えません。。。

下記のグラフは、あたしの年収です。ただし、今の勤務先に転職する前までです。

40歳までは何となく増えましたが、その後はほぼ上がりませんでした。てか、44歳でピークを付け、その後、少しづつ下がりました。この大きな理由は、職位が変わっていないからです。39歳から転職するまで職位が変わっていないので、年収も増えていません。ちなみに、おこちゃまが生まれてから残業はほとんどしていません。多くても年に100時間、少ない時は数時間です。特に、44歳のピーク後はほとんど残業をしていません。

家族を増えること

人によっては、結婚して、家族が増えると思います。今まで、1日のほとんどの時間を自分でコントロールできていたものが、配偶者、おこちゃまとの時間が必要になります。つまり、自分ではコントロールできないことが多くなります。多くなるどころか、ほとんどが自分ではコントロールできなくなります。

誰のせいでもないです。配偶者はともかく、おこちゃまは一人では生きていけないので、色々とサポートする必要があるわけです。。。そういうものだとあたしは思っていました。。。そして、そのためにはそれなりの時間が必要です。おこちゃまもある程度(だいたい、小学校3年生)になれば、親のサポートは少なくなります(ゼロにはならないと思いますが、その前に比べればかなり少なくなります)。

おこちゃまのサポートが必要な時期と自分のお仕事の色々な時期が重なると、かなり辛いです。

あたしは運よく、お仕事が忙しくなかったのと、残業はしないことにしたので良かったのですが、人によっては、おこちゃまのサポートと自分のお仕事の色々と、そして配偶者のお仕事の色々が重なると、マジ、地獄だと思います。。。そうなる前に、ちゃんと考えた方がいいと思います。

親の介護

おこちゃまへのサポートが終わる頃には、親の介護が発生する可能性が高くなります。自分が住んでいる場所からそれほど時間がかからないところに親が住んでいればいいのですが、そうでないと大変です。

前職で、北海道の親の介護関係で毎週飛行機で行っていた人が居ました。。平日は仕事、週末は親の介護で北海道、これは辛いです。

そう言うことも発生するということも考えておいた方がいいです。

肉体的な変化

肉体的な変化として、一番大きかったのは、なんといっても

  • 老眼

です。あたしは、40歳前には老眼になっていて、数年間、超、辛かったです。。。

現在、32インチの横長のパネルに小さな文字のターミナルをたくさん開いている皆さん、そんな小さな文字。。見えません。。。

老眼は生産性を下げる最大なる壁となり、我々をブロックするという認識でいた方がいいと思います。

そして、老後の楽しみに読書をというのも、ほぼ無理です。老眼で文字が読めません。特に文庫本は文字が小さいので (kindleを使えば、文字が大きくなりますが)

自分のお仕事

確か、2007年だったと思うのですが、ソニー半導体生産から撤退するという話を聞いた時、自分の職が一瞬で無くなるというのを知りました。部門の統廃合なのはよくあることですが、その職そのものが無くなっては、その会社でお仕事を続けることは難しいです。

あたしは、コンピュータをやりたかったのですが、コンピュータを開発している会社ではなく、コンピュータをやっていないけど、今後コンピュータが必要となる会社をお仕事の場として選択しました。これについては、下記のブログに書きました。

vengineer.hatenablog.com

この時、コンピュータがやりたいからコンピュータの会社に入っていたら、たぶん、途中でリストラになり、辞めることになっていたと思います。

前職でも3回大きなリストラがありました。運よく、リストラの対象になりませんでしたが、自分の選んだ職によってはリストラ対象になっていたはずです。

転職

上記に書いたように、年収がほとんど変わらなかない時期が14年続きました。職位を変えれば、年収は2割ぐらい増えることは知っていたのですが、エンジニアという職から離れることはしませんでした。その結果、現在の勤務先に転職することができました。転職したのはその月で54歳になる時でした。後数年で定年という年でしたが、やりたいことがあったので、転職したしだいです。この辺の話は、下記のブログに書きました。

vengineer.hatenablog.com

vengineer.hatenablog.com

みなさんに

25歳から65年間、40年間、ずーと、自分のペースで成長することはほぼ不可能です。上記に書いたこと以外にも色々なことが起こります。

このブログで、憶えておいて欲しいのは、この点です。。。

特に、40歳を超えると、色々あります。。ということを知っておいてください。。。

下記のブログに、「40年間エンジニアをやるために、真剣に考える7つのこと 」のスライドについて書いてありますので、あわせてお楽しみください。

vengineer.hatenablog.com

おわりに

定年と言っても、制度上、継続雇用制度があり、本人が希望し、契約内容に同意すれば、1年間雇用されるので、継続雇用を結びました。

なので、明日からもまだ、同じ勤務先で働くことにはなります。

次は、今の勤務先を退職する時に、ブログに残したいと思います。

その頃には、「老後」という、次のステージに進んでいると思います。

追記)、

はてなブックマークにて、バズりました。

16時頃、暮らしの部で、Headlineになりました。

16時30分頃

17時頃、総合でも、あと一歩になりました。

17時30分頃、一般で、Headlineになりました。

17月37日、総合で、Headline になりました。

追記)、2024.07.01

2024.06.30のアクセス数は、15,863 でした。過去最高です。500人/1日換算で1か月分です。なんか、凄いですね。

時間別アクセス数。1時間に、1,810でした。

はてなブログの「技術」「働き方」の Headline になりました。

追記)、2024.07.02 7月1日は、11,710 でした。2日で、15,863 + 11,710 = 27,573 アクセスもありました。。。40 - 50 日分ですね。

ありがとうございます。