Vengineerの戯言

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Google Edge TPUが他を全滅させるが、。。。

 

先週の木曜日にアップしたGoogle Edge TPU販売開始
(2019.03.10:DevBoardも販売されました、日本には配送できないようです。Wifi/BLEあたりの技適関連かしら?)

 

Google Edge TPUのUSB版は、約75ドル。IntelIntel Neural Compute Stick 2は、99ドル

 

値段的には20ドル安いですよね。

 

おまけに、Edge TPU FAQには、性能について書いてあり、

 

Desktop CPU + USB Accelerator (USB 3.0) with Edge TPU
 ・MobileNet v1	2.2 ms
 ・MobileNet v2	2.3 ms
 ・Inception v1	3.6 ms
 ・Inception v4	100 ms

 

Dev Board with Edge TPU
 ・MobileNet v1	2.2 ms
 ・MobileNet v2	2.5 ms
 ・Inception v1	3.9 ms
 ・Inception v4	100 ms

 

となっていますね。

 

ハードウェア構築言語 Chisel がアツい(かもしれない)によると、
IdeinさんがRaspberry Pi 3 Model B v1.2 + Edge TPU USB版で、Mobilenet v2 1.0 224x224 ImageNetが10msのようでした。

 

上のFAQの値では、2.3ms とか 2.5ms とかありますが、これは Raspberry Pi 3 のUSBが 2.0 であるためだと思います。
何故なら、DevBoardのSoC(NXP i.MX8)は、Arm Cortex-A53x4コア(1.5GHz)で、Raspberry Pi 3 Model B+(A53x4コア@1.4GHz)とだいたい同じだからです。
Dev Board上のEdge TPUは、SoCとPCIe Gen 2.0 x1 で接続されていますので、USB 3.1 Gen1相当ですね。
 USB 3.0は、5.0GbpsのHost => Deviceの片方向のみ
 USB 3.1 Gen1は、5.0Gbpsの双方向
 USB 3.1 Gen2は、10Gbpsの双方向
 USB 3.2 は、20Gbpsの双方向 (Gen2 x 2)
だって。。。Edge TPUは、USB 3.1 Gen1対応。

 

このツイートによると、mobilenet_ssd_v2_face_quant_postprocess_edgetpu.tfliteは、8ms だったようです(ホストマシンがなんだったまでは書いてありませんが)

 

75ドルのデバイスがこれだけの性能を出せると、他のデバイス全滅ですね。
これから出すデバイスは、これ以上の性能を出せるか?まあまあの性能でかなりお安い値段で出さないと無理ですね。

 

Edge TPUでできることであれば、技術的には終了だと思います。
ただ、ビジネス的には、そうではなく、これをどう使うかを含めて、これからだと思います。

 

追記)、2019.03.13
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